元公務員が3年かけてプログラマーになるまでの経過

こんにちは、オサナイです。元公務員の私ですが、勉強のおかげもあって未経験ですが最近プログラマーのお仕事をさせていただいております。具体的にはFlutterでアプリ開発しています。

今回は公務員や元公務員の方に役立つかと思い、どのようにしてプログラマーになったのか、その経過について触れたいと思います。

公務員時代

2010年に私は川崎市役所に入庁しました。人口は150万人、職員数は1万6千人。その他予算やサイズ感など、今住んでいる沖縄県と同じぐらいの規模感です。

公務員の方なら分かると思いますが、大きな組織であるがゆえに仕事のスタイルも結構堅く、ストレスの面の問題、また公務員という仕事の将来性に疑問視していたところもあり、2018年に退職しました。

当時、同期と比べて必ずしもPCに強かったとは言えない私。退職後の3年間、どのようにして独学でプログラマーになったのか、経過を紹介いたします。

なお、3年間とありますが、トータルの勉強時間ではないので誤解ないように。

退職1年目 2018ー2019

退職後、プログラミングできればなんとかなるっしょ、と思っていましたが転職エージェント、プログラミングスクールでも相手にされまず苦戦しました。理由は明確で、”30代”と”元公務員”のためでしょう。

そうして一旦独学で学び始めたのがProgate。2、3ヶ月ぐらい取り組んだと思います。

しかし、導入で始めるのはいいのですが、その勉強が具体的に仕事でどう生かされるのかイメージが掴めませんでした。次第に同じことの繰り返してで、自分には向いてない、と挫折しました。

その後、一応こうしてブログを通じてWordPressを学ぶも、HTMLやCSSをかじる程度で、プログラミングに役立つスキルは身につきませんでした。

退職2年目 2019ー2020

縁あって地域おこし協力隊として、沖縄の国頭村へ移住。SUPもやりたいし店もやりたいし、ふるさと納税もやるわで、この辺りではプログラミングのことは完全に放置し、頭の中にありませんでした。

退職3年目 2020-2021

転機になったのは2021年。再びプログラミングの勉強を始めました。理由は下記の3点

・子どもが産まれてお金を稼ぐ必要性を感じたから
・店経営しながらリモートで仕事するのが合ってそうだから
・どうせなら稼げる仕事がしたいと思ったから

1点目ですが、うちの場合かなり早産だったので、なんらかのリスクに備えお金を蓄えなくては、と思いました。

2点目は、辺野喜共同店と言うお店を運営していて、見動きは取れませんが時間はかなり作りやすかったところがあります。

3点目ですが、少なくとも公務員になれるぐらいは勉強ができたし、幼少期から得意不得意もなければ好き嫌いもそんなにないタイプなので、なら稼げる方が良いと思いました。

この時期も一度挫折しかけましたが、なんとか粘ります。

勉強を合わせて職務経歴書も能力を最大源アピールできるように刷新。お仕事をいただくことになりました。

勉強方法

3年目の勉強における時間の作り方ですが、店で営業しながらPCに向かい、ご飯の時はYoutubeを視聴、運転中はyoutubeのバックグラウンド再生(音声だけ)するなど、時間をフルに活用しました。

実際に自分で考えてコードを書いて、GitHubに載せるのを繰り返し実施。鼻くそみたいなもんですが、いろんな機能を試しながらポートフォーリオ(作品例)を作っていました。

国頭村のHP投稿情報を抽出するページ。テストで入れたアラート機能がそのまんまです。。スマホの方は注意。
国頭村のゴミ出し日確認アプリ。月木の燃えるゴミだけは正確だったはず。

プログラミングの仕事をして思うこと

公務員のスキルもちょっと役に立つ

公務員のスキルは基本外の世界では役に立ちません。転職活動で評価されづらいです。

ただ、法律や規則、公文書の書き方は、プログラミングにおけるコードの書き方と通じるところがあると思いました。

コピペして少しいじったり、参照元を記載したり、校正したり、文章が入れ子構造になってたり。

特に私のいた川崎市はこれらマニュアルの書き方などがとても煩く、また私もそれを指導する立場にいましたが、コーディングに役立っている気がします。

プログラミングスクールは行くべきだった

私は奥さんの出産もあり、気になるスクールがあったのですが、行けずじまいでした。

スクールの考えられるメリットは2つ。純粋な学習効果と横の繋がりです。

学習効果はスクールの方が高いと思います。私の場合、高校受験、公務員試験は塾・予備校に通い成功しましたが、大学受験は独学であったため失敗しました。そんな経験から、スクールは行くべきと思っています。

あとはスクールでは同じ仲間も作れます。特に田舎に住んでいて、エンジニアの友達がいない、私のような環境の人はスクールが良いと思います。気持ちの持ちようがだいぶ違うでしょう。

あとはスクールの料金の問題です。教材自体は今Youtubeなどでもたくさんあるので、ライトなプランで十分なんじゃないかと思います。

仕事に就いてからは早い

最近youtubeでも話題のひろゆきもどっかで言ってましたが、プログラミングで仕事就けるなら就いた方が良いです。

語学学習においても1ヶ月の留学経験は数年の学習に値すると思っております。同様に現場での学習は何倍も効果があると思います。しかも学びながら給与を得られます(もちろん給与に見合う成果を出さなくていけないのは言うまでもありません)

未経験なので最初は給与が低い状態になります。しかし、雇う方も採用コストがあるのでリスクがあるわけで止むを得ません。

ここは将来のための投資と割り切り、なんとか仕事を勝ち取りましょう。

まとめ

私の場合プログラミングを学習するまでにかなり回り道をしましたが、おかげでいろんな経験もできたと思っています。

人によって適した勉強方法だったり分野、仕事のスタイルも違うと思いますし、人生色々ですが、何かの参考になればと思います。

この記事を書いた人

オサナイ(小山内 大輔)

沖縄の道の駅 ゆいゆい国頭の職員(地域おこし協力隊)。元公務員。大田区Meetup代表。
WordPress歴1年でWordCampに無理やり登壇。沖縄を拠点に時々東京で活動する“沖縄1.5拠点生活”に挑戦する。