田舎の売店における時短営業のメリット2つ、デメリット3つ

今回は、田舎の売店で役に立ちそうな時短営業を考える上でのメリット、デメリットについて考えてみました。

地元民が頻繁に利用する田舎の売店

私が経営している辺野喜共同店は、沖縄の田舎にある売店です。うちの売店を例に、今回の時短営業で関係しそうな特徴をまとめてみました。

・近隣に他に食料品店はない(独占市場)
・客のほどんどは集落または集落内の事業所の人(依存状態)
・近くで畑仕事だったり、年金生活者だったり、時間に融通の聞くひとが多い。

3つの特徴から考えるとお店の営業時間は店側が自由に決めても、消費者は対応できそうです。

また、収入はあっても他で使う機会がない人も多く、営業時間を変えて購買頻度が変化しても、消費される金額は基本的に変わらなそうに思えます。

次からは今回の話のメインである、時短営業のメリット・デメリットに触れていきたいと思います。

ちなみに辺野喜共同店では2021年5月現在、営業時間は水〜金に15時から19時の4時間、土日に12時から19時。計26時間のみ営業しています。

時短営業のメリット

メリット1 効率が良い

営業時間が短いと人件費を節約できたり、自分の休息時間を作れます。反面通常の店舗であれば売上が落ちるものですが、上記で述べたように消費者にとっての購買店舗がそこにしかない場合は、結局売店の営業時間に合わせて消費するし、他で買い物してお金が流れることも少ないです。

結果短くしても長くしてもそんなに売上に差は出ないと考えられます。

メリット2 客同士の交流の機会を作りやすい

これはおまけみたいなものだし、あまり論理だってないですが、、、。

営業時間が短いとお客さんの来店時間が被ることが増えます。効率が良いのはもちろんですが、そこでの人の交流が生まれる時があります。それがきっかけで人や土地を紹介できたり、野菜をお裾分けできたり思わぬ情報が得られたり。人の交流は収益に直結しないと思いますが、お店の価値としては上がると思います。

メリット3 エアコン代の節約

沖縄の場合、昼間は暑すぎてみんな外を出歩きません。無理に熱い時間に営業してエアコンで電気代を使うよりも、夕方に絞ってシフトするのも手です。

時短営業のデメリット

デメリット1 納品のタイミングが合わない

辺野喜共同店では食品類全般を取り扱う卸売業者さんや冷凍食品、アイス、お茶類を取り扱う業者の4社に直接納品いただいています。

このうち、2社に関しては配達ルート上、どうしても営業時間外の配達となります。

結果的に営業時間外なのに、わざわざ店にいなきゃいけないと言うことがあります。

デメリット2 ゴミ出しが難しい

上記納品業社さんと理由はほとんど一緒。ゴミ出しは曜日が固定されています。定休日が多かったりするとゴミを出すのが困難になります。

デメリット3 固定費がもったいない

売店経営で大きな経費は人件費、そして電気代が考えられます。電気代で多くを占めるのはおそらく冷蔵庫、冷凍庫(夏ならエアコンもだけど)。数万円するであろうことを考えると、営業時間が短すぎるのも問題になるでしょう。

まとめ

田舎の売店においては、時短営業は特に効率面でとても有効だと思っています。対してデメリットもない訳ではないのです。ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人

オサナイ(小山内 大輔)

沖縄の道の駅 ゆいゆい国頭の職員(地域おこし協力隊)。元公務員。大田区Meetup代表。
WordPress歴1年でWordCampに無理やり登壇。沖縄を拠点に時々東京で活動する“沖縄1.5拠点生活”に挑戦する。